液晶の保護フィルムを綺麗に貼るのが大の苦手な筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第737回は,OTA IMON Studiosが開発した「Wolfstride」を紹介する。本作は,スネに瑕(きず)を持つ3人の男達が,人生の再起をかけて,今は亡き友から託された巨大メカで世界一のメカトーナメントに挑むというアドベンチャーゲームだ。うう,毎回小さなホコリが入ってしまう……。
本作のストーリーは,メカニックのイヌ人間・デューク,陽気なパイロットのナイフ・レオパルド,チームのマネージャー兼何でも屋のドミニク・シェードという,元犯罪仲間の3人組が,今は亡き親友G.W.が残した巨大ロボ「カウボーイ」で,世界一のメカ大会「アルティメット・ゴールデンゴッド・トーナメント」に挑むというものだ。
ゲームは,アリーナで数々のライバルと1対1のメカバトルを繰り広げる対戦パートと,シェードを操作してメカの修理や資金集めのために町を奔走するアドベンチャーパートの大きく2つのパートで構成され,これらを交互にプレイしていく。ゲームを進めると,メカのパーツやパイロットであるナイフのスキルなどが購入できるようになるので,バトルにはしっかりと準備を整えてから挑戦しよう。
メカは,頭部,胸部,左右の腕という4つの部位で出来ており,アドベンチャーパートで新たなパーツを入手することで個別に強化が可能。パーツごとにHPが設定されており,バトルでは先に相手の胸部パーツを破壊したほうが勝者となる。また,左右の腕を破壊すると,それぞれの腕に対応した武器,頭部を破壊すると照準システムが使えなくなるので,強敵と戦うときは先に腕を狙って攻撃を封じるなど,臨機応変に立ち回ることが重要だ。
アドベンチャーパートではシェードを操作し,さまざまなアルバイトに精を出してお金を稼いだり,そのお金を使ってメカの修理やカスタマイズを行ったり,仲間や町の人からの頼まれごとをこなしたりと,やることが盛りだくさん。本作の見どころは,実はバトルよりもこのアドベンチャーパートにあり,シェードの過去を軸に展開される味わい深いストーリーから目が離せない。
スタイリッシュな白黒のグラフィックスや,日本のアニメからの影響を感じさせる無骨なメカデザインも魅力的で,登場人物達の悪態だらけのセリフも,丁寧な日本語ローカライズのおかげで違和感なく楽しめるのが嬉しいところ。そんな本作のPC版はSteamにて1520円で発売されているほか,ニンテンドーeショップでNintendo Switch版が配信中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。オススメです。
■「Wolfstride」公式サイト
https://wolfstridegame.com/からの記事と詳細 ( インディーズゲームの小部屋:Room#737「Wolfstride」 - 4Gamer.net )
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