8月30日に91歳で亡くなったミハイル・ゴルバチョフ元ソ連大統領を追悼する「ゴルバチョフ氏を偲(しの)ぶ会」が5日夜、那覇市内で開かれた。沖縄県の玉城デニー知事ら約40人が参加し、ゴルバチョフ氏と親交のあった俳優の黒柳徹子さんがビデオメッセージを寄せた。
30年以上ゴルバチョフ氏の報道官を務めてきた側近のウラジーミル・ポリャコフ氏(72)が来日して講演した。その冒頭、「私たちは今日、新しい世界秩序を提起した人物をしのぶために集まりました」と語り、対話と協調で初の核軍縮と冷戦終結につなげたゴルバチョフ氏の「新思考」を紹介。「軍拡競争で破滅は必至であり、核戦争は無意味であると認め、すでに1986年には『核なき世界』の考えを提唱していた」と述べた。
ゴルバチョフ氏はペレストロイカ(改革)でソ連の民主化を進めたが、ポリャコフ氏は「今のロシアはゴルバチョフ以前の時代に戻ってしまった」と指摘し、「ゴルバチョフ氏は新しい時代のシンボルになった。その新しい時代がまだロシアにやって来ていないことは彼のせいではありません」と締めくくった。
玉城知事はあいさつで「世界の情勢は私たちが望んでいる方向ではなく、ゴルバチョフさんが成し遂げようとした未来の姿でもなく、あらぬ方向へと形を変えていこうとしています」と指摘。「だからこそゴルバチョフさんをしのびながら真の平和に向けた真の取り組みのためにしっかり考えていきたい」と述べた。
「ゴルバチョフさんが大好きでした」と語る黒柳さんはビデオメッセージでテレビ番組「徹子の部屋」に触れ、「7回出るといって2回出てくれた。あと5回出て頂けないままお別れすることになって、こんなに悲しいことはない」と悼んだ。
会場にはこの日、作家の佐藤…
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