日本相撲協会は26日、名古屋市内で大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士5人を発表した。1場所で十両に返り咲いた時疾風(26=時津風)が再十両。残る4人が新十両で、初めて関取の座をものにした。

新十両は大の里(23=二所ノ関)、向中野改め天照鵬(てんしょうほう、20=宮城野)、高橋(24=二所ノ関)、石崎改め朝紅龍(あさこうりゅう、24=高砂)の4人。

さきの名古屋場所で、東幕下筆頭の時疾風は7戦全勝で優勝、東幕下3枚目の大の里は4勝3敗、西幕下3枚目の向中野改め天照鵬は4勝3敗、西幕下4枚目の高橋は5勝2敗、東幕下5枚目の石崎改め朝紅龍は5勝2敗の成績を収めた。

大の里(本名・中村泰輝)は石川県津幡町出身。2年連続アマ横綱の実績を残した日体大を経て、今年5月の夏場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵。プロデビューの一番こそ敗れたが、その後は全勝し6勝1敗。名古屋場所は3勝3敗で迎えた最後の7番相撲で、十両の英乃海を寄り切りで破り、勝ち越しを決めた。

向中野改め天照鵬(本名・向中野真豪)は三重県伊勢市出身。鳥取城北高を卒業し、宮城野部屋に入門。21年夏場所が初土俵で、序ノ口から2年でのスピード昇進となった。

高橋(本名・高橋優太)は福島県須賀川市出身。日体大を卒業し、22年5月の夏場所が初土俵。序ノ口(6勝1敗)、序二段(7戦全勝)と2場所で連続優勝で、三段目も6勝1敗と1場所で通過。幕下も5勝2敗、6勝1敗、6勝1敗、5勝1敗と4場所で通過。初土俵から所要8場所という歴代7位のスピード出世となった。

石崎改め朝紅龍(本名・石崎拓馬)は、大阪府四條畷市出身。高知・明徳義塾高-日体大を経て21年5月の夏場所で、三段目100枚目格付け出しで初土俵。その場所で7戦全勝優勝し幕下へ。幕下は4場所で負け越したが、約2年の幕下在位で関取の座をものにした。名古屋場所は連敗スタートも、その後は5連勝。最後の7番相撲は、十両の英乃海に勝って5勝目を挙げた。