Photographed by Yo Noguchi
神奈川県・川崎市で暮らす野崎さんご一家。現在のお部屋に暮らし始めてからまだ4ヶ月ほどしか経っていないそうですが、細部までこだわり抜かれたお部屋にはおふたりの美的センスが光っています。
カラフルでありつつも、決してごちゃごちゃした部屋に見えないバランス感はとても印象的で、その色使い・空間使いには思わず真似したくなるアイデアが満載でした。
今回は、そんな野崎さん宅の暮らしのアイデアを深堀ります。
詳しいお部屋のインタビューはこちらから↓
暮らしのアイデア①
中和するために色を取り入れる
咲彩さんはダイニングにある木の柱があまりお気に入りではないそうですが、あえて色味のある家具を中央に据えることで“ウッド感”を中和させているといいます。
「ここに木のテーブルを置くと木の小屋みたいになってしまうので、あえて色味のあるテーブルを置いてバランスを取っています。反発するための“色数”です。色の数は増えたら増えただけいいなと思っています」(咲彩さん)
部屋の雰囲気を統一させるためにシンプルな家具を取り入れる方は多いかと思いますが、むしろカラフルなものを取り入れることで空間を中和させる手もあったとは……! 守りに入るのではなく、攻めに入ることの大切さを感じさせられます。
暮らしのアイデア②
スカーフをカーテンとして活用する
咲彩さんのお部屋にお邪魔すると、スカーフをカーテンのように活用している様子が印象的でした。どのような経緯でスカーフを吊り下げるようになったのでしょうか。
「元々はブラインドを取り付けたかったのですが、設計上それが難しかったんですよね。普通にカーテンを買うよりもこっちの方が可愛いから、こんな感じで吊り下げています」(咲彩さん)
ちなみに100均で買ったフックに挟んで、カーテンレールに引っ掛ける形で取り付けているみたいです。遮光性能はそこまで期待できないかもしれませんが、独特な光の入り方を楽しめそう。
暮らしのアイデア③
テレビを置かない
広く開放的なリビングを見渡すと、テレビが置かれていないことに気づきます。「テレビっ子だったんです」と語る秀幸さんは、テレビを置かない生活を始めたことであることに気づいたのだとか。
「テレビを見ていた時間、他のことに使えるようになりました。次は家のどこを変えるかアイデアを練ってみたり、他にも色々考えたりとかね」(秀幸さん)
「テレビがないと、とにかく喋るんですよ。ラジオとか音楽を流すことはありますが、基本的にわが家は無音です。結果的に、コミュニケーションのきっかけとなっている気がします」(咲彩さん)
住み始めて約4ヶ月でありながらも、これだけ家の中が作り込まれていること。そのスピード感に最初は驚きましたが、テレビがないおかげでスピーディに物事を進められている側面もあるのかも……と感じられました。
また、テレビを置かないことでリビングに余白が生まれるため、開放的な空間作りにも一役買っているのかもしれません。黒くて大きい物体があるかないか。視覚的な印象も大きく変わって来るように思います。
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